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WebRTC SFU Sora 2024 年ロードマップ

WebRTC SFU Sora (以下 Sora) をリリースしてから昨年の 12 月で 9 年目に入りました。ここ最近は OBS を利用した WebRTC の配信に対応したり、より便利な録画機能を提供したりしています。 今回は 2024 年に提供を予定している機能を紹介していきます。今年の大きなアピールポイントは「クラスターリレー機能」と「マルチコーデック対応」の 2 つです。 クラスターリレー機能 現在の Sora のクラスター機能は耐障害性を目的としたものです。特定のクラスターノードに障害が発生しても、再接続すれば別のノードに接続でき、サービスが継続できます。 ただ、ある同一のチャネル (一般的にルームと呼ばれる概念と同じモノです) に参加するクライアントは特定のクラスターノードにしか接続できないという課題がありました。そのため、「どのクラスターノードに接続しても同一のチャネルに参加できる」ようにすることでチャネルのスケールアウトを実現したいと考えていました。 Redis などのデータベースを用意すれば、どのクライアントがどのノードに接続しているかなどの情報を共有する

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hisui

録画と合成、追加料金なし

WebRTC SFU Sora のクラウド版である Sora Cloud では、 Sora の強みの一つである録画機能が利用できます。また時雨堂が OSS として公開している録画合成ツール Hisui も、クラウド版 Hisui Cloud として提供しています。 クラウド版の映像配信サービスで録画というと、「1 分いくら」というイメージがあると思います。実際、 1 分 2 円程度で録画サービスを提供していることが多いです。また、録画したファイルの置き場の費用がかかる場合もあります。 映像を合成する場合も同様に、合成時間や合成するファイル自体の合計時間などによって費用が発生します。合成は CPU リソースを消費するので、費用がかかるのは当たり前と言えばそのとおりですが、安くても 1 分 2 円程度で提供されることが多いようです。 Sora Cloud ではこの録画と合成を追加料金なしで利用できるようにしました。 録画 Sora の録画機能では、配信している音声と映像を WebM ファイルにします。変換などをせずに録画をするため、

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